本日は決算行政監視委員会第三分科会で質問を行いました。
その中で、厚生年金にかかわる新たな問題を指摘いたしました。
平成7~14年の8年間に、「特別保険料」という名目でボーナスから1%の年金保険料が徴収されていました。しかし、その保険料は給付に反映されていなかったのです。
その保険料を収めたのは約2500万人、その総額は8年間で約2兆4000億円に上ります。
その後、年金制度が改正され、平成15年からは同様にボーナスから保険料が徴収されていますが、それは給付に反映されています。これは大きな矛盾です。
厚生労働省はいろいろな説明をしていますが、給付に反映されない保険料が徴収されたこと、すなわち年金加入者にとっては払い損になってしまったことは事実です。
また、そのような問題について、現場の社会保険事務所などでしっかりとした説明がなされていません。
このような問題について、西川厚労副大臣は「(払い損ではないかという)気持ちは理解できるが、厚労省として保険料の増収目的ではなく、制度設計上やむを得ない」という主旨の答弁を行いました。
苦し紛れの答弁であるとの印象を強く受けました。
この問題については、年金保険料と給付額の算定がどのようになされたかなどさらに詳細に調査を行い、追及してまいりたいと思います。